ドケルバン腱鞘炎について
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ドケルバン腱鞘炎とは
親指を伸ばす腱(短母指伸筋腱)による腱鞘炎です。痛む場所は手首の横(親指側の手前)です。痛みのため親指の曲げ伸ばしがしづらくなります。
一般の主婦の方が多いですが、出産後間もない若いお母様にもよくみられます。育児、特にまだ首のすわらない赤ちゃんのお世話のため親指に負担がかかるのが原因と思われます。
ドケルバン腱鞘炎の治療
厚めの包帯で親指の動きを抑えて局所の安静をはかるのは有効です。また、消炎剤の塗り薬や貼り薬を使い、温熱治療をすることで痛みが改善することもあります。
改善が見られない、または早く痛みを取りたいときは、ステロイド剤と局所麻酔を腱鞘内に注射します。特に育児に支障が出る場合は手を休めるわけにもいかず、水仕事も多く包帯など巻いていられない方も多く見られます。筋肉注射や血管注射のような全身投与ではなく、注射量もごく微量なので母乳への影響は無視できると考えられます。
上記の治療にもかかわらず痛みが改善しない方は手術が必要になります。厚く狭くなった腱鞘を切開して広げ、腱の滑りを改善します。