品川区小山台の整形外科,リウマチ科,リハビリテーション科 ひだ整形外科

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ばね指について

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ばね指とは

手の指は腱というケーブルのようなスジが行ったり来たりして動きます。腱が浮き上がらないように腱鞘というトンネルがあり、ここで炎症を起こして痛むのが腱鞘炎です。症状が進むと腱鞘のところで腱がカクカクと引っかかってしまい、曲げ伸ばしの際に指が撥ねるようになります。この状態をばね指(弾発指)といいます。ひどくなると曲がったまま、あるいは伸びたまま動かせなくなることもあります。
いちばん多いのは親指の付け根の手のひら側ですが、他の指にも起こります。腱鞘が厚くなるためやや硬いしこりとなり、あたかも骨が出てきたかのように感じられることもあります。

ばね指の治療

対策としてはまずは指をできるだけ休ませることが必要です。思い当たる動作や趣味などがあればそれを避けます。ただ、普通にしていただけなのに起こってしまう方も多く、“安静に”といってもなかなか難しいのが現実かと思います。なるべく反対側の手で代用するように心がけていただきたいと思います。
お薬としては塗り薬や貼り薬など皮膚表面から吸収される消炎剤を主に使います。痛みが強い場合は飲み薬を短期間使うこともあります。赤外線照射などの物理療法もよく行われます。
これで改善しない場合は腱鞘内注射を行います。ステロイドと局所麻酔剤を混ぜて直接患部に注射します。薬剤にもよりますが最低1~数週間間隔をあけ、通常3回程度行って様子を見ます。重症な場合や治療期間を短くされたい場合は早いうちから注射をすることがあります。
以上の保存療法を行っても改善が見られない場合には手術が必要となります。一般的には腱鞘の真上の皮膚を少し切開し、狭くなった腱鞘を切開してトンネルを広げます。術後から指を動かすことができます。